開発ヒストリー

モノづくりの始まりは、農耕機の開発・製造。

戦後間もない1946年に、渡辺農機具製作所を創業。当時の日本の農作業は人力や牛馬によるものがほとんどでした。
そんな中、まだあまり普及していなかったエンジン式の耕耘機の開発に着手、多くを輸入品に頼る状況の中、創意と工夫を重ね、国産化に成功しました。
こうして世に出た耕耘機は重労働であった農作業に、省力化と生産性の劇的な向上をもたらすと共に、私たち自身が生み出した機械が、社会生活に役立っていることが実感できたのです。

モータリゼーション時代に向けた事業変革、全自動洗車機の開発・製造。

高度経済成長を迎えた1950年代、一躍モータリゼーション時代に突入、爆発的なマイカーブームが到来します。
各家庭に自家用車が普及し始めたころ、渡辺農機具製作所改め渡辺製作所では全自動洗車機の開発に乗り出します。
当時急増しつつあったガソリンスタンドでは、顧客獲得競争が激化。各店舗では付加価値を高めるために、顧客の愛車の洗車サービスを行うようになります。
数分でクルマを洗い上げ、水切りまで行う全自動洗車機は呼び物となりましたが、当時はアメリカ製の洗車機がほとんど。国産洗車機のはしりとして開発された渡辺製作所製の全自動洗車機は、全国のガソリンスタンドで採用されるようになりました。
さらに、自動車メーカーの出荷前洗浄機としても採用され、クルマを輸出する港の埠頭に多数の洗車機が並ぶようになりました。
また、自動車の床に敷くフロアマットの洗浄機も大ヒットとなり、多くのガソリンスタンドや洗車場で導入されました。

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新たな技術分野へのチャレンジ、真空乾燥機の開発・製造。

1986年、カーワープラント(弊社旧社名)が、渡辺製作所より分離独立。全自動洗車機で培った技術をもとに、製造業分野での洗浄乾燥機づくりに乗り出します。
食品メーカーや飲食店で使用する調理器具の洗浄に始まり、各種工業部品の洗浄乾燥まで、幅広い業界に必要とされる洗浄乾燥機づくりにチャレンジして行きました。
食品製造の現場で使用される洗浄機は、人体への影響から溶剤が使用できないことから、弊社では水系洗浄技術の開発に早くから注力していました。
水系洗浄で課題となるのが、脱水工程です。揮発性の高い溶剤と違い、水分は乾燥させるのに時間がかかります。弊社では一度に多くの部品を乾燥させることが可能な真空乾燥機を開発。
また、故障が少なくメンテナンス性に優れた水封式を採用した真空乾燥機は、調理済み食品の粗熱冷却用途としても食品メーカーや給食会社で多く採用されました。
この水系洗浄・真空乾燥システムの実用化により、機械工業分野へ参入するための下地ができあがりました。このときの水系洗浄システムの確立は、後々、環境規制物質であるフロン全廃の時代を迎えたときに、弊社の事業に大きく影響を与えることになるのです。

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蓄積された独自技術パフォーマンス、水系洗浄技術の確立と常温乾燥機の開発・製造。

1996年の特定フロン全廃の影響により、環境への配慮からこれまで業界の主流であったフロンを始めとする溶剤系洗浄システムは、見直しを余儀なくされることになりました。
これを受け、食品業界で培った洗浄技術を持つ弊社は、いち早く水系洗浄システムを工業用途向けに提案、さらに水系洗浄の弱点でもある乾燥工程の技術革新にチャレンジ。熱源を使わない常温脱水乾燥技術を確立します。
一般的な熱乾燥の場合、多くのエネルギーを必要とし、さらに水滴が蒸発する過程で凝縮作用により、洗浄液に含まれる不純物がウオーターマークと呼ばれるシミとなって残ってしまいます。
このシミは製品の見栄えだけでなく、素材の腐食の原因やコンタミの増加につながる問題がありました。何より熱乾燥で高温になったワークは作業者にとって取り扱いが著しく不便で、長大な冷却工程を必要としていました。
弊社の熱源を使うことなくウオーターマークを残さないで短時間で水切りを行う脱水乾燥技術は、驚きを以って迎えられ、自動車関連業界を中心に多くのお客様にご採用いただくことになります。
2011年に弊社はブランドロゴである「カーワー」に社名を変更。現在では自動車関連に留まらず産業用ロボットや建設機械業界など、幅広い分野でご採用いただいています。

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加圧減圧システムとは

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電話:086-958-5700 メール:info@carwar.co.jp
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